« iPhone3GSにして購入したもの | トップページ | @willcom.comあての迷惑メールが届くようになった.【2010/1/12現在解決か?】 »

2009/12/17

ソフトコンタクトレンズ消毒液「MPS」の消毒性能について

昨日(2009/12/16),国民生活センターによる「ソフトコンタクトレンズ用消毒剤のアカントアメーバに対する消毒性能-使用実態調査も踏まえて-」が公表されました.

要は,

・ソフトコンタクトレンズ
・1日使い捨て以外のソフトコンタクトレンズ

を使っている人で,

・1液だけで消毒出来る(洗浄・すすぎ・消毒・保存の一連のケアを一つの商品で行うことができる)と言っている製品「いわゆるMPS」

をテストしたところ,8製品のうち2製品以外でアカントアメーバ角膜感染症に対する消毒性能が不十分だった

ということです.詳細はpdfで出ているのでそれを読んでもらうとして,問題はMPSの8製品と,MPSのうち消毒効果の比較的高かった2製品の名前です.
大手ニュースサイトから記事が出ているのですが,商品名についての記述があるものは皆無(ちゃんといくつかのメディアには掲載されてました.製品名がのってないところの方が少ないかも)でした.ちゃんと国民生活センターのサイトに製品名が書いてあるにもかかわらずです.

日経

毎日

朝日

読売

共同通信

国民生活センターから出ているpdfから画像を切り出してみました.いわゆる1液のMPSはコンプリートダブルモイストバイオクレンゼロ(一覧なし),シードゥソフトケアフレッシュルックケア10ミニッツオプティ・フリープラスレニューマルチプラスエピカゴールドロートCキューブソフトワンモイストiの8種類です.

Contactlens1

比較対象の過酸化水素タイプからはコンセプトワンステップエーオーセプトの2種類,ポドピンヨードタイプからはバイオクレンエファールが参加してます.

この実験は,「5.ソフトコンタクトレンズ用消毒剤のアカントアメーバに対する消毒効果」(p.5)にあり,試験は日本コンタクトレンズ学会が行ったそうです.
この実験から言えることとして,

・アカントアメーバの栄養体に対する8 時間静置後の消毒効果を比較すると、過酸化水素タイプやポビドンヨードタイプと同程度の効果を示したのはMPS 8 銘柄のうち2 銘柄(No.6、7)のみであった

とあります.No.6とNo.7とは,レニューマルチプラスとエピカゴールドのことです.

また,8時間消毒をしてもアカントアメーバが1/10しか減少しなかったのはNo.1,3,4,5とのことであり,コンプリートダブルモイスト,シードゥソフトケア,フレッシュルックケア10ミニッツ,オプティ・フリープラスのことです.過酸化水素タイプやポドピンヨードタイプでは1/1000以上の現象をしています.詳細なグラフはp.8に掲載されています.

Contactlens2

国民生活センターはこの実験以外にも表示についての調査や18~29歳の2週間交換コンタクトレンズを使用している学生(385名)に衛生状態調査を行いました.衝撃的なのはこの衛生状態調査です.これによると,

①全体の10 %にあたる40 名はアカントアメーバ汚染の痕跡があり、アカントアメーバ角膜
感染症を発症する可能性があった
②アカントアメーバに汚染されていた40 名のうち7 割から細菌が検出された
③ポビドンヨード消毒剤を使用していた7 名はアカントアメーバ汚染が確認されなかった。ポビドンヨードタイプの消毒剤は他の消毒剤に比べてアカントアメーバに対する消毒効果が高かったことから、ケア方法に関わらず高い消毒効果が得られた可能性がある

ということです.特に,③はMPSと過酸化水素タイプは同程度のアカントアメーバ汚染率だったので,ポドピンヨードタイプの消毒効果が比較的有効だったと考えられます.

さらに衝撃的なのは,次の実験です.コンタクトレンズケア用品に含まれる細菌を検査したのですが,

全体の約60 %(230 名)から細菌が検出された。また、約20 %から緑膿菌が、7 %から大
腸菌群が検出された。MPS を使用していた人の細菌及び緑膿菌検出率は過酸化水素タイプの消毒剤を使用していた人に比べて有意に高かった

とあり,ここでは過酸化水素タイプよりもMPSの方が細菌及び緑膿菌検出率が高かったことがわかります.

最後に,コンタクトレンズの使い方についての調査を行っており,

①石鹸での手洗いとレンズのこすり洗いを必ず行い、レンズケースを3 ヶ月以内に交換するという3 点の注意点を守ってケアを行っていた人は注意点を守っていなかった人に比べてアカントアメーバ汚染率、細菌検出率ともに低かった
②過酸化水素タイプの消毒剤には浸漬前のこすり洗いに関する表示がなかったが、アカントアメーバを除去するためには消毒剤の種類にかかわらずこすり洗いが重要である
③ケア前の手洗いやこすり洗いを行わなかったり、レンズケースを交換しないなど、誤った方法でケアをしている人が多かった
④約半数がコンタクトレンズ装用による何らかの目のトラブルを経験していたが、定期的に検査を受けていない人が多かった

という結果となりました.

結局のところは,どのタイプの消毒液を使うにしても,

・石鹸での手洗い
・レンズのこすり洗い
を必ず行い,
・レンズケースは洗って乾燥させておき
・レンズケースを3 ヶ月以内に交換する
ことをちゃんとして,
・定期的に検査を受ける

ことが重要のようです.

追記 この結果を受けて各社からリリースが出ています.これらについてはこちらのエントリーをご覧ください.

« iPhone3GSにして購入したもの | トップページ | @willcom.comあての迷惑メールが届くようになった.【2010/1/12現在解決か?】 »

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

広告


  • Googe Adsense

Ad




  • ネットショップ

Googleで検索

2016年6月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

SNS

アクセス解析